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 [2002年05月15日] 米 RealNames 社の事業閉鎖について
インターネットキーワード(日本語等)を提供している米 RealNames 社が、13日付けで事業の閉鎖を発表しました。「Internet Explorerでの日本語JPドメイン名によるWEB閲覧サービス」の停止。(標準準拠の日本語ドメイン名使用環境の整備に注力、本格な使用環境、早まる可能性あり!!)
ご注意
インターネットキーワードと標準準拠の日本語ドメイン名制度は、根本的に制度がことなります。

インターネットキーワードは、ブラウザーのアドレスバーに、煩雑な正式アドレス(URL)の代わりにキーワードを入力することで目的のサイトに導くサービスで、米リアルネームズ社が、開発したものです。日本語のインターネットキーワードもありますが、DNS 運用まで行なう標準準拠の日本語ドメインとは、全く異なります。インターネットキーワードの存在により、日本語のアドレス入力に関しては、混乱を来たしていた経緯があります。インターネットキーワードは、米マイクロソフト社が、インターネット・エクスプローラで、使用契約をしていたものです。この契約を、今回解除したという理由によるとのことです。今までに登録された何万件ものインターネットキーワードが、機能しなくなるという事態が6月末までに起こるということですが、汎用JPドメイン制度の日本語ドメイン登録・維持には、全く影響はありません。

簡単な相違

  • インターネットキーワードは、基本的にアドレスへの転送サービスです。
  • 標準準拠の日本語ドメインは、ホームページアドレスやメールアドレスそのものとして使用が可能なものです。

JPRSの発表内容
以下は、本件に関するJPRSの発表内容
-------------------------------------------------------JPRSがInternet Explorerでの日本語JPドメイン名によるWEB閲覧サービスを終了
-今後は、標準準拠の日本語ドメイン名使用環境の整備に注力-

 JPドメイン名の登録・管理およびドメインネームシステムの運用を行う、株式会社日本レジストリサービス(略称JPRS、住所:東京都千代田区、代表取締役社長 東田幸樹)は、マイクロソフト社のInternet Explorerのユーザを対象に、日本語JPドメイン名を用いたWEB閲覧が可能になるサービスを、昨年8月より提供してきましたが、この度、本サービスを5月末を目処に終了することを決定いたしました。なお、日本語JPドメイン名の登録・管理およびドメインネームシステムの運用は従来どおり継続し、さらにWEBブラウザ等、日本語JPドメイン名の利用環境の推進を継続します。

 本サービスは、ユーザがIE(バージョン5.0以降)のアドレスバーに直接、日本語JPドメイン名(先頭の「http://」を除いたURL)を入力することにより、所定のサイトにアクセスすることができるものでしたが、本サービスに技術を提供していた米国のRealNames社(住所:米国カリフォルニア州レッドウッド シティ市、CEO兼社長:キース・ティア)(*1)が、5月13日に営業停止を発表したことにより、JPRSも本サービスの終了を決定したものです。RealNames社の発表では、縮小された要員によりサービスを6月30日まで提供するとしていますが、JPRSはサービスの安定性保証の困難さを考慮し、期日前のサービス終了を決定いたしました。

 現在、日本語JPドメイン名を含む、国際化ドメイン名に関する技術はIETF(Internet Engineering Task Force)で作業グループの検討を終え、標準化審査の最終段階にあります。審査終了後には、RFC(Request for Comments)として発行され、実質的な標準仕様が確定することになります。

 JPRSでは、間もなくのRFC化を視野に入れて、日本語JPドメイン名サービス開始のための準備を進めています。さらに日本語ドメイン名協会(JDNA)(*2)等とも協力し、今後も対応アプリケーションの開発促進など、日本語JPドメイン名の、より利用しやすい環境の整備等に一層注力してまいります。JPRS発表本文の転載 本文http://jprs.co.jp/press/020516.html
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当社の対応と今後の可能性について

  1. 日本語ドメイン転送サービスの廃止
    JPRSの「Internet Explorerでの日本語JPドメイン名によるWEB閲覧サービス」の終了を受け、当社の日本語ドメイン転送サービスも廃止いたします。日本語ドメイン名の現状の利用状況においては、混乱を避けられると考えます。
  2. 標準準拠の日本語ドメイン名の利用環境について
    米マイクロソフト社が、インターネットキーワードの使用契約を解除したことで、既にOppre(オペラ)等の一部ブラウザが標準準拠の日本語ドメイン名に対応していることを判断しますと、InternetExplorerの標準準拠の日本語ドメイン名への対応が早まる可能性があります。ブラウザのシェアの高いInternetExplorerが標準に対応することにより、本格的なインターネット使用環境整備の加速と利用価値の高まりが期待されます。