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 [2006年08月11日] 地域間地理情報システム連動サーバシステムの開発
(特願2006-142915)
  1. 開発システム(発明)概要
    区市町村等における異なる地域及び運営者の地理情報システム(GIS)をインターネットを介して連動させるシステム。 地図利用者が、区市町村等地図上で区市町村境界線を越えた場合、隣接される地理情報システムのサーバーに位置データや地図縮尺データを自動的に送信し、隣接する地理情報システムのサーバーは、データを受信データ処理し、利用者に自動的にサーバーのURLを送信しユーザーのブラウザ表示画面に地理情報システムを表示する。
    開発したシステムを、地理情報システムのサーバーに設定することにより実現する。異なる地図を利用している場合でも、検索機能等の基本機能のある地理情報システムであれば連動が可能。

  2. システム(発明)が解決しようとする課題】
    【01】
    従来のWebGISでは、市町村ごとといった地域限定のWebGISの場合には、各WebサイトのURLや空間データベースは、個別管理者ごとのWebGISによって異なる。そのため、一地域のWebGISの扱う地理範囲を超えた場合、別地域の空間データを検索閲覧することができない。
    また、市町村ごとといった地域限定のWebGISの場合に、地域ごとの観光情報や施設情報や店舗情報等の地理空間データは、地域内のWebGIS運営事業者が整備するのが効率的であり、他の地域の地理空間データを整備するのには手数がかかるという問題がある。 また、サイト運営管理者は、広告料確保を考慮し、より多くのアクセスを稼ぐために、地域GISをより多くのインターネット利用者に使用してもらうことを期待している。
    【02】
    ところで、一の地域のWebGISから別のWebGISに移動するためには、別地域の地理情報システムのURLをWebブラウザに都度入力するか、一の地域のWebサイトから別の地域のWebサイトにリンクを張るか、検索エンジンで別の地域のWebGISを検索する方法によらなければならない。
    【03】
     また、サイト運営管理者は、広告料確保を考慮し、より多くのアクセスを稼ぐために、地域GISをより多くのインターネット利用者に使用してもらうことを期待している。 しかしながら、インターネット利用者に直接URLを入力してもらう場合やリンク、検索の方法による場合では、手数がかかるため利用されないという問題がある。 また、利用者が、他の地域にWebGISがあるかどうか認識していないという問題がある。
    【04】
    そこで、本発明では、一つの地図データベースを複数の異なる地域のWebGISに提供し、地図データの地域境界線座標を自動感知することを可能とすることによって、一の地域のWebGISから、利用中の地図表示を保持したまま、地図の連続する別地域のWebGISに自動的に移動する事を可能とすることよって、上記従来の問題を解決することを目的とする。

  3. システム開発の効果
    上記構成の本発明に係る地域間地理情報システム連動サーバシステムは、次のような効果を奏する。

    • 区市町村等の地域ごとに運営者が異なる地域限定のWebGISにおいて、特定の一の地域のWebGISの利用中に、その地域の隣接する他の地域に地図が移動した場合、地図の移動地点位置を保持したまま、隣接する他の地域のWebGISに自動的に移動を可能とすることによって、利用者の検索やURLの入力の手間を省くことが可能となること、また、個々のGIS運営者の連携により、広域エリアのWebGISを効率的に活用することが可能になること、また、区市町村等の境界線付近の地図空間情報データを把握することも容易となる。
      広域防災マップ・広域観光マップ等に活用が可能となる。

    • 区市町村等の地域ごとに運営者が異なる地域限定のWebGISにおいて、一の地域のWebGISは、地図の連続する複数の地域WebGISから自動的にアクセスされることによってアクセス数が増加し、バナー広告等の広告効果を引き上げることが可能となる。