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茨城VRツアーにおける実証完了と@WEB Ver.7.3の開発・導入について

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2023年12月25日 (月) 17:59

茨城VRツアーにおける実証完了と@WEBのバージョンアップについて

株式会社つくばマルチメディアでは、約5年にわたって茨城VRツアーの実証試験配信を実施してきました。この実証は、主にGoogle検索エンジンにおけるAI評価や強調スニペット表示、GoogleSGEに対応するものです、
試験開始時点では、@WEBのバージョンは、Ve7.1でしたが、その後の改良を経てVe7.2となり、その後の継続試験により、今回、概ねの実証試験を完了しました。引き続きの実証は継続しますが、今回の改良により、@WEBはVer.7.3となります。

1.株式会社つくばマルチメディアの開発とSEOの実証の背景について

株式会社つくばマルチメディアでは、過去に地域を対象としたロボット型検索エンジンの開発を行っていましたが、国内大手IT事業者の検索エンジンもGoogle社のGoogle検索エンジンを利用しているように、弊社も10年ほど前からロボット型検索エンジンの独自開発を断念している状況です。
弊社では、2000年以降、CMS、地理情報システム、VRツアー、VR動画誘導システム等独自に開発を行っており特許等も取得していますが、ウェブシステムの基本はホームページであり、ロボット検索エンジン開発のノウハウをもとにSEOを強化した独自CMS「@WEB」の開発がメインとなっています。また、ホームページは、事業者の規模に関わらず必須となるため、デジタルデバイドの解消を目的として先端機能を地域零細事業者でも利用できることを目指した開発を行っています。

また、ホームページの評価は、アクセス数であり、多くの人に見てもらわなければなりません。
インターネットマーケティングには、メールやSNSの利用等様々な方法がありますが、運営等の投資も考えると最も効果的な手段はSEOです。
「情報を探している人に見てもらい、シーズ・ニーズがマッチすれば必ずビジネスに繋がる」が開発コンセプトです。


2.Google検索エンジンにおけるAIの評価

「Google 量子コンピューター 200秒」と検索するとGoogleの量子コンピューターの開発の記事がでてきます。記事では、量子コンピューターの計算速度は想像もつかない計算スピードです。この内容が事実かは別として、Google社は量子コンピュターの分野でも先行開発がすすんでいるということです。汎用利用の実現は、数十年、特定計算は2030年頃という話もあり、近い将来検索エンジンに採用される可能性も出てきています。
※参考:国内の量子コンピューター開発の分野でも@WEBが利用されています。

量子コンピュターや生成AI等の開発には、莫大な費用が伴いますが、Google社の約7割の収益は検索エンジンの広告に関わる業務です。近い将来、量子コンピュターと生成AIが合体するということも確実と思われます。
現在でもGoogle検索エンジンには、様々な評価において世界最強のAIが利用されています。既に、2023年12月6日にChatGPTの上を行く生成AIも発表されています。
現状においても、具体的なSEO対応は厳しい状況があり、中小・零細事業者において対応は困難な状況です。


(1)今までのGoogle検索エンジンにおけるAIの評価について

Google検索エンジンのAI活用は、Google 検索ランキングシステムのご紹介に概略記載されています。

主なランキングシステムの中で、BERT(Bidirectional Encoder Representations from Transformers)、MUM(Multitask Unified Mode)、ニューラルマッチング、パッセージランキングシステム、RankBrainなどが、AI 評価システムですが、具体的な評価内容はわかりません。

また、Googleの検索エンジン品質評価ガイドラインにおける「E-A-T」(評価基準:専門性、権威性、信頼性)が、2022年12月15日に新たに「E」(経験)が加わり、「E-E-A-T」に変更となりました。この基準は、ランキング評価には関係が無いと記載されていますが、弊社で重視している基準でAI評価に関わっていると考えられます。


(2)新たに検索エンジンに生成AI体験「SGE」の登場

本年、8月30日に新たに生成 AI による検索体験 (SGE) が開始されました。

SGEの検索結果には、内容によって参考サイトのサムネイルが表示され、このシステムが本番で採用されると、Google広告の下、強調スニペット表示の上に表示されるため、生成AI対応のSEOが必要になります。検索キワードによって出ない分野や、選択ボタンがでないで直接表示されるもの等があり、かなりの工夫がされているのがわかります。なお、表示スペース等の関係で強調スニペット表示が無くなることも考えられます。

茨城VRツアーの表示例:SGE対応の検索で「白鳥種類」・「白鳥見分け方」、「茨城県 菜の花」等を検索すると、茨城VRツアーがスニペット表示されます。AI生成を選択すると、サムネイル表示の最初に、茨城VRツアーが表示されます。
この場合、サムネイル表示されるサイトは、検索上有利になります。つまり、生成AI対応のSEOが必要になってくるということです。ここで重要になるのが、「経験」と「信頼性」と考えられます。


3.茨城VRツアーの試験運営の実証について

茨城VRツアーは、約5年前に、試験運用を開始していますが、2023年12月時点で、2,200か所、13000件以上のVRシーンが登録されています。
実証は、どうのような場合にトップレベルに検索されるのか、強調スニペット表示、SGEでサムネイル表示がされるのか概ね確認しています。
また、どのような場合にトップレベルの検索がされないのか、ガイドライン等に記載されていない項目で何を修正すると評価がしばらく落ちるのか等も概ね確認しています。
情報発信に失敗事例もあり、必ずしも茨城県VRツアー内のページが成功しているわけではありません。 茨城VRツアーのサイトをご覧になればわかりますが、信頼性については評価が高いと考えられ、権威性や専門性の評価においては低いということが言えます。発信者の業種や地域性も評価の対象であること等の確認ができます。 本実証に基づいて、@WEBの新バージョンVer.7.3を令和6年1月から新規導入致します